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現場の声編「ソフテックに入社して 〜初めての出張〜」|ソフテックだより|株式会社ソフテック
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ソフテックだより 第472号(2025年4月16日発行)
現場の声編

「ソフテックに入社して 〜初めての出張〜」

1. はじめに

私は2024年3月に既卒としてソフテックに入社しました。大学では情報系を学び、主にC++やPythonを用いながら、人工知能について研究していました。 卒業して3年が経過し、プログラミングについての知識はほぼ忘れかけていた状態でしたが、「モノづくりをしたい」という思いが強く、ソフテックへの入社を決意しました。
今回は、ソフテックに興味を持った皆様に向けて、出張業務と合わせてお客様の工場を見学させていただいた際の経験をご紹介させていただきます。

2. 入社前のイメージ

ソフテックに入社する前は、IT企業といえば、打ち合わせや出張なども全てパソコン1台、リモートで済ませ、実際にお客様と対峙する機会は少ないものだというイメージがありました。 ところが入社してみると、来客も多く、また出張している社員も多く、意外にお客様と直接お話する機会が多いことに驚きました。 個人的にはリモートだと便利ですが、学生時代のオンライン授業では意図が伝わりづらかったり、認識がずれてしまったりした経験があるため、 対面でのやり取りが多いことはより良いソフトを作るためにも素晴らしいことだと思います。
今回自分は、現場を見て経験を積むという目的で、出張の機会をいただきましたが、お客様と直接お話するのが初めての機会でしたので、かなり緊張していました。

3. 出張前の準備

今回自分は先輩社員の出張業務に同行する形でしたので、事前に準備することは多くはなかったのですが、本来は機材の準備や作業内容についてなど、 技術的な準備と「先行検討」をすることも必要です。
また、今回は宿泊出張のため、飛行機とホテルの予約をする必要があります。私は早く取らないと埋まってしまうと焦り、かなり早めに予約したのですが、 直前になって日程変更となり、全て取り直さなければなりませんでした。 飛行機に関しては、変更するとキャンセル代がかかるタイプのチケットで取ってしまったため、無駄な出費が生じてしまいました。 出張日程は変更になる可能性もあるため、それを常に頭の片隅において準備を進めるべきでした。
また、当日は天候が珍しく大雪となり、飛行機が10分ほど遅れるトラブルがありました。今回は10分で済んだから良かったものの、1時間単位で遅れることも十分に考えられるため、 余裕を持った行動が大切です。飛行機での移動なら、遅くとも待ち合わせ時刻の1時間前には到着するような飛行機を予約しておくべきでしょう。
現地に到着してからはレンタカーでの移動となりましたが、雪の影響で渋滞が発生していた場所もありました。天候や渋滞情報などは、事前によく調べておく必要があります。

最寄りの空港前で吹雪き、視界が悪い様子
1.  最寄りの空港前で吹雪き、視界が悪い様子

雪が積もっている様子
図2.  雪が積もっている様子

4. クリーンルームについて

今回の出張先は半導体工場でしたので、作業服やクリーン服に着替えて作業を行いますが、場所によっては、女性用の更衣室がない場合や、借りることが出来ない場合もあります。 現場に来てから「どこで着替える!?」と慌てないためにも、事前に確認しておく必要があります。 クリーンルーム内は常に20度くらいの一定の温度で保たれているため、厚着して入ると汗だくになるので注意が必要です。
冬場は屋外ではヒートテックやタイツを着用している方もいるかと思いますが、クリーンルームに入る前に脱いでおくべきでしょう。 また、耳・口元が覆われているため、非常に声が通りづらいです。普段の3倍くらい大きな声を出して、ようやく意思疎通が出来ました。
また、暑くて動きづらく、マスクによって少し息苦しい状態な上に、クリーンルーム内では水分の補給が出来ません。 手袋をした状態ではタイピングが上手くいかず、パソコンを使用するのも一苦労です。 したがって、普段より体力の消耗が2、3倍ほど激しくなります。前日はしっかり寝て、体力が万全の状態で向かう必要があります。

5. 工場内の様子

いざ工場へと入ると、まず人の少なさに驚きました。天井には製品を運ぶ無人搬送車が蜘蛛の巣のように張り巡らされており、地上にも無人搬送車があちこちで動いていて、 各工程の作業や製品そのものの受け渡しなど、全て機械で自動化されていました。私は小学生の時に、社会科見学で近所の工場を見学したことがあります。 そのときは人がたくさんいて、人の手による作業がほとんどだったため、20年経つとこんなにも変化するものなのかと衝撃を受けました。
先輩社員からは、過去のデバッグでの失敗談も伺い、改めて小さなミスが大きな事故や損失につながる可能性があることを自覚しました。 次回以降は自分が作成したソフトの納品のために来ることになると思うので、ミスをしないよう細心の注意を払いたいと思います。
工場内では意外にも多くの女性社員を見かけました。「工場=男性の職場」なんていうのは昔の話であり、時代は変わってきているのだなと思います。 確かに基礎体力のなさや力仕事などは女性に不向きなこともあり、そこは助けていただく必要はあると思います。 しかし、女性が活躍できる現場もたくさんあり、女性だからできない、やめておこうとか後ろ向きになる必要は一切ないのだなと安心しました。

6. 出張前後での変化

自分が対応した工程の装置が目の前で動いているのを見て、実際にどう動いているのか、かなり頭の中でイメージがしやすくなりました。 担当した装置が巨大な工場での一部として動いているのを見て、自分が大きな工場を支えている1つの部品であるかのような感覚となり、じわじわと喜びがこみ上げてきました。
しかし、細部まで機械で自動化されていることを実際に確認し、素晴らしいと思うと同時に、「いつか人の手が全くいらなくなってしまうのではないか?」という、 機械に仕事を取られてしまうことへの不安も感じました。そうならないためにも、自分は「使う側」ではなく「作る側」でいることに誇りを持ち、 これからもモノづくりを学び続けていきたいと思います。

7. 終わりに

私は目をキラキラさせながら「あれは何だ?これは何をしているんだ?」と興味津々で工場内を回り、非常に楽しく興味深い、貴重な経験をさせていただきました。 「顧客現場は宝の山である」という言葉を、初めてきちんと理解できたように思います。出張には当然お金がかかりますが、それでも自分を現場に送り出していただき、 貴重な経験を積ませていただけたことに、強く感謝しています。
今度は先輩社員のエスコート付きではなく、一人前のエンジニアとして現場に伺いたいです。今回の経験を胸に、初めて現場を見た感動を忘れずに、これからも頑張っていこうと思います。

(M.A.)


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