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現場の声編「ソフテックに入社して 〜タイへの出張を経て〜」|ソフテックだより|株式会社ソフテック
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ソフテックだより 第470号(2025年3月19日発行)
現場の声編

「ソフテックに入社して 〜タイへの出張を経て〜」

1. はじめに

私は2024年2月に第二新卒としてソフテックに入社しました。
大学時代にはニューラルネットワークを用いた画像認識の研究をしておりましたが、卒業後はプログラミングとは全く関係ない業種で働いておりました。 しかし、既存のシステムを扱う日々の中で「システムを使うだけではなく構築したい」との思いが生まれ、転職を決意しました。
この記事を読んでいる方には「この会社ではどんな仕事をしているのだろう」と興味を持ってくださっている方も多いと思いますので、 今回はタイへ工場のシステム立ち上げのために出張した際の経験をご紹介させていただきます。
出張作業のイメージを持っていただく一助になれば幸いです。
ちなみに、はじめにお断りさせていただきますとソフテックに入社したからといって確実に海外出張を担当する訳ではありません。(むしろ海外案件は珍しいです)

2. 現地作業について

ソフテックに入社する前は「エンジニアといえば365日パソコンと睨めっこするのだろう」と考えていました。そして、これは半分正解で半分外れでした。
私自身が大学時代に行っていた作業といえば、画像認識の精度を向上させるためのアルゴリズムの検討と実装が主でした。
そこでは画像データと、アルゴリズムから出力された認識結果の精度値のみが重要であり、他のことを意識する必要はありませんでした。
一方ソフテックは制御用ソフトウェアの開発やファクトリー・オートメーション(FA)関連の業務を主に行っています。FAとは工場の生産工程の自動化を行うシステムです。 必然的に、業務には開発したソフトをお客様の現場に納品し、試運転を行う作業が発生します。大学時代に行っていた作業と比較すると、遥かに多くのことを気にする必要がありました。

3. 出張前の準備

出張前、私は初の海外出張ということでかなり不安でした。
言語が通じる日本であれば、現地のエンジニアの方と直接話をして、急なトラブルに対応できる可能性も上がります。 しかし、残念ながら私が話せるタイ語といえば「サワッディカップ:こんにちは」と「コップンカップ:ありがとう」、「アローイ:美味しい」しかありません。 出張に向けて入念な準備はしましたし、現地に通訳の方もいます。また、東京の本社からいつでもTeamsでサポートを受けることができる体制でした。 それでも「もし現地で想定外のトラブルが発生したらどうしよう」といった不安が晴れることはありませんでした。
機材の準備や作業内容、移動手段の事前検討については国内出張と同様ですが、海外出張特有の準備として、両替や衛生、治安について事前調査や準備が必要です。 また、レンタルWi-Fiや保険の手配も必要でした。
私は心配性のため、レンタルWi-Fiが上手く動作しなかった時にどうやってお客様と連絡を取り合流するかまで検討していました。
これらの準備には想像力を活かして取り組む必要がありましたので、良い経験になりました。

4. 移動

国内の移動でも遅れは厳禁ですが、海外の場合はより注意する必要があります。何故かというと、 目的の航空機に乗れなかった場合代わりの便が存在しない可能性がありますし、またあっても非常に高額だからです。 個人的には三時間前には空港に着いていると安心です。問題なくチェックイン・保安検査が終われば時間が空くので、暇つぶしの手段を持っていくことをオススメします。 私は最低限の機能だけを搭載した軽量の電子書籍端末をリュックに入れていました。
飛行機の預け荷物が紛失するロストバゲージにも気を付ける必要があります。私は心配性なので全ての荷物を機内持ち込み用のリュック一つにまとめました。 当然出張中に衣類が足りなくなるので、現地のコインランドリーを活用しました。また、スーツケースを用いないことで現地の移動がかなり楽になるという副次的な効果もあります。 ちなみに、後で現地の方に聞いた話ですが、現在のタイではロストバゲージはそこまで心配する必要もないそうです。(心配しすぎだと笑われました…)
何の問題もなく飛行機に乗れても、長時間のフライトや時差による疲労を考慮する必要があります。オススメは機内へのスリッパと飛行機用枕、耳栓を持ち込むことです。 今回帰りの便は深夜発でした。機内では周囲から話し声が聞こえていましたが、耳栓があるおかげで無事に眠ることができました。

5. お客様とのコミュニケーション

基本的に出張中はお客様と行動を共にすることが多いので、お互い和やかな雰囲気で作業を進められるように明るい挨拶が肝心です。 個人的に、現地の挨拶を覚えてから行ったのは非常に良かったです。出張先ではこちらは部外者ですが、拙くても現地の言葉で挨拶をすることによって警戒が解けたような実感がありました。 また、挨拶のほかにお礼の言葉も覚えたのですが、これも正解でした。
現地作業初日、ソフトとお客様システムとのネットワーク接続にトラブルが発生し、現地のエンジニアの方に解決していただいたことがありました。 解決に至るまでの会話自体は英語でしたが、御礼を述べる際だけはタイ語で「コップンカップ」と伝えたところ、これ以上ないほどの笑顔になり、こちらも嬉しくなりました。

6. システムの立ち上げ

システムを立ち上げる際、事前に調査していた情報と現場の情報が少しだけ違うことがありました。 コミュニケーションを取りながら、「何が違うのか」を見たり聞いたりしながらシステムを修正し立ち上げました。 その後は動作試験で問題がないことを確認し、現地のオペレーターの方々に使用方法についてレクチャーを行いました。
オペレーターの方々も新しく導入されるシステムに興味津々といった雰囲気で、実際にソフトを使用されている姿を見て感慨深い気持ちになりました。

7. 食事

タイでは殆どの食事が辛かったです。レバーにすら唐辛子が入っているのを見たときには驚きました。 私は辛いのは得意ではないですが、味自体は好みでしたので何とか食事を楽しむことが出来ました(大量のミネラルウォーターを飲みながらではありましたが)。

焼肉と鍋を組み合わせたタイ料理「ムーガタ」
1.  焼肉と鍋を組み合わせたタイ料理「ムーガタ」

8. ささやかな観光

作業完了後、帰りの飛行機までの間ささやかな観光を楽しみました。今回私はチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットに行ってきました。そこは15000軒以上の露店が立ち並ぶ巨大なマーケットです。

チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット
図2.  チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケット

そこで私はお土産を買い、ココナッツジュースを飲みました。飲み終わると驚くべきことに店主が巨大なナタでココナッツを割り、中身を食べさせてくれました。 ココナッツの中身よりも豪快にナタを振るう様子の方が興味深かったです。

ココナッツジュース
図3.  ココナッツジュース

9. おわりに

初の海外出張で不安でしたが、無事に終えることができ安心したと共に自信にも繋がりました。
現場には様々な難しさがあります。十分な準備が必要ですし、準備しても想定通りに進まないこともあります。 また、今回は慣れない海外に加え、熱帯地域特有の気候によってとんでもなく疲れました(当時の日本は冬でした)。 その分、無事に出張作業が完了したときの喜びは大きいですし、お客様に感謝されると「大変だったけどまた次も頑張ろう」と思えます。 肩の荷が下りた状態でお客様と食べに行くご飯は喜びに満ちあふれています。
英語は拙くタイ語は最低限の単語のみでしたが、一番大事なのは相手に伝えようという姿勢ということを学びました。 なんて綺麗事を言いつつ英語を聞き取れずに同じ内容をもう一度話してもらうことも何度かあったので、語学力の強化は必要だと感じました。
また海外出張案件があれば是非携わりたいです。

(H.N.)


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